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早く気付かないと手遅れに?!これからの経済のあり方とは・・・?

早く気付かないと手遅れに?!これからの経済のあり方とは・・・?

 

参考本 お金2.0 新しい経済のルールと生き方

著者 佐藤航陽

 

 

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お金2.0 新しい経済のルールと生き方 [ 佐藤航陽 ]
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・この本から新しいお金の捉え方、経済について学びます!

・これからは経済だけでなく、様々な分野の知識を絡めて説明しているので楽しく読めます!(少し哲学的な部分もあり、内容が難しいところもありますが・・・)

・お金のことだけでなく、経済と集団社会についても触れており、身近な会社でも役だつなんて・・・!!

 

 

ポイント

・近年の経済の変化について、著者が経験に基づき説明しています。

・普遍的な経済の特徴について解説すると共に、それを身近な社会に適応する方法を説明しています!

・価値主義とは?

・テクノロジーによってもたらされる新しいお金と経済圏が産まれていく!?

 

要約

 

 ・ある組織やシステムを発展させる5つの要素を把握しておくこと。

・経済とは自然のシステムと類似している。

・テクノロジーによってお金のあり方がトークンへ変わっていく?

・資本価値で判断していた世界からその物の価値を見ていく世界に移るかもしれない。

 

内容

・経済のあり方が変わろうとしている。

 →現代はお金や経済が大きな変化を迎え、情報のあり方も変化している。

・この本では新しい経済とはどんな経済なのかを紹介

・資本主義に替わる価値主義とは?

 

■お金の正体

・お金、感情、テクノロジーが未来の方向性を決めている。

1.お金

 →地球上のほぼ全ての人が市場経済に関わる。

2.感情

 →人の感情は無視して持続できない。

3.テクノロジー

 →発明が連鎖的に引き起こされる。スピードが早い。

 

・お金とはなにか?

 →価値の保存・尺度・交換の役割があると言われている。

中央銀行

 →中央銀行が国の経済をコントロールするようになったのは、この100年ほど。

 

・経済とは欲望のネットワーク

 →経済はネットワークそのもの。

  1. 本能的欲求
  2. 金銭欲求
  3. 承認欲求

人間の基本欲求と経済は繋がっている。

 

・極端な偏り

 →パレートの法則:上位2割りが全体の8割りを支える構造。

・不安定性と不確実性

 →些細な出来事が全体に影響を及ぼす。

 

・経済は読み解く対象から作り上げていく対象に

 →これからは独自の経済圏をつくれるようになる!

 

☆発展する経済システムの5つの要素☆

 →自己啓発的に拡大していく仕組みであることが前提。

1.インセンティブ

 →明確なメリットが必要。特に、3M(儲けたい・モテたい・認められたい)を満たすと発展しやすい。

2.リアルタイム

 →状況が変化するということを参加者が知っていることが重要。

3.不確実性

 →運と実力の両方の要素がある

4.ヒエラルキー

 →秩序が可視化されている。優位なポジションを手に入れた者はその地位を守ろうとするので新陳代謝を強制的に促す仕組みを組み込んでおく必要がある。

5.コミュニケーション

 →参加者がコミュニケーションが絶えない交流できる場をつくる。

 

・持続的に成長する組織の条件(会社編)

1.明確な報酬が用意されてるか

 →社内外に向けて、社会的な承認、評判、精神的な報酬もあるかが重要

2.市場が成長して変化が激しいこと。

 →自分の努力や判断で差が出る環境。

3.不確実性が強い

4.ヒエラルキー

 →成果に応じた給与や等級。売上や目標の張り出し。

5.コミュニケーション

 →仕事以外でも仲良くなっておくべき。一見意味のない時間を過ごした人ほど、そのあとに深い関係性を築きやすい。

 

・経済に安定性をもたらす2つの要素

1.経済システムの寿命を考慮すること。

 →経済システムは長く運営されることで階層の固定化といった淀みの発生を抑えることができないから。フェイスブックのインスタグラムなど。

2.共同幻想をもつこと。参加者が同じ価値観や思想を持つことが大切。

 

・経済システムの活用

 →IT化やグローバル化の流れで複雑化が進み、社会が裕福になると、単純な需要を満たすだけでは供給過多になり、経済システムは成り立たなくなる。

・勝手に拡大するサービスを作るには?

 →ユーザーや顧客を巻き込んだ経済システムで競争する時代。

例.Facebookでは、欲望をデータをみながら探っていたこと。機能の追加消去を繰り返した。

例.小米の戦略。中国のスマホ販売。

・経済と脳の深い関係

 →脳が欲する報酬は満たされた時と報酬が期待できるとき。脳は飽きやすい。

 →ゲームは報酬回路をうまく刺激していた。ゲーミフィケーションや脳への報酬系への理解が必要。

 

・自然と経済はよく似ている。

 →自然がバランスのいい理由

1.自発的な秩序の形成

 →自己組織化や自発的秩序形成

2.エネルギーの循環構造

3.情報による秩序の強化

 →選択生じるときに情報は不可欠

 

・自然の秩序に反したルールの危険性

 →自然の構造に近いと普及しやすく、かけ離れると悲劇を生みやすい。

マルクス社会主義

 

・経済、自然、脳のように、複数の個が相互作用して全体を構成する現象は創発

創発的思考

ダヴィンチやライプニッツの普遍的な学習が必要となってくる。

 

・テクノロジーが変えるお金の形

 →テクノロジーの変化を線で捉える。現在の社会システムがどんな課題を解決するために作られたのか原理を理解し、最新のテクノロジーにどのような変化を起こすのかを1つの現象として理解することを意味する。

 →それぞれのテクノロジーが連鎖的に発展していく。

 

・テクノロジーの進化により、仕組みの分散化が進んでいる

 →ハイパーコネクティビティが進み、分散したネットワーク社会へ。

・分散する社会と共有経済

 →Uberairbnbといった経済システムの形成。

 

トークンエコノミーの可能性

 →仮想通貨やブロックチェーン上で機能する独自の経済圏(Kik)

 

トークンは現実世界のアセットと結びつけて、あらゆる価値を可視化できる。

1.通貨型トーク

2.配当型トーク

 →株式や金融商品に近い

3.会員権型トーク

 →ファンクラブやゴールド会員など

 

・自動分散

世の中にデータが溢れたことで進んでいく自動化と、ネットワーク型社会に移行することで起こる分散化は重要。

・完全に分散した経済システムはビットコイン

 →管理者がいなく、誰かがコントロールしようとすると、経済圏の価値低下や分裂することになる。

・中国の無人コンビニ

 →bingbox

 

・価値主義とは?

・普段の経済は、消費経済と資産経済が混在している。

 →資産経済が全体の9割りを占める。資産経済が増えすぎている。

 →お金の価値が相対的に下がってきている。

・お金にならない価値

 →資本主義が考えるの価値と世の中の人の考える価値に溝ができている

 →価値を保存、交換、測定する手段はお金である必要がなくなっている。

 →1億円の貯金がある人か100万人のフォロワーがいること、どちらがいいか?

 

・社員の満足度を投資判断にするファンド

 →IT企業は財務諸表に載らない価値を多くもつ。人材とデータ。

・資本主義から価値主義へ

価値の3分類

1.有用性としての価値

 →役に立つか?という観点からの価値

2.内面的な価値

 →個人の内面にとってポジティブな効果を及ぼす時に、価値があるという表現

3.社会的な価値

 →個人ではなく社会全体の持続性を高めるような活動。

砂漠に木を植える。発展途上国に学校を作ったりする。

  

・社会的な価値の可視化

 →ソーシャルキャピタルとは、社会的なネットワークを資産と捉えるという思考。

バングラデシュの貧困の解決

・色々な境界がなくなる

 →営利や非営利も、政治と経済も価値という視点から捉えると同じである。

・複数の経済圏を選ぶ時代に

 →個人が複数の潜在的な資産を持つことができるように。

時間を売買する経済圏も登場する!?

・デジタルからトークンネイティブへ

 →ダグラスアダムスの言葉

”自分が生まれたときに存在していたテクノロジーを自然な世界の一部

15~35歳の間に発明されたテクノロジーは新しくエキサイティングなもの

35歳以降になって発明されたテクノロジーは自然に反すると感じられる。”

 

・おカネから解放される生き方

 →これからの世代は、衣食住などの必要最低限のものが揃った状態なのでこれ以上どこを目指していいかわからない。

 →人生に目的を持てるような世界をつくる。

 

・内面的な価値に着目する

 →何かに熱中することが価値として現れる。自分なりのスタイルや個性を追及していく。価値をあげる仕事をする。

・加速する人類の進化する

 →電子国家、エストニア!?あらゆることをデジタル化した。

  

総括

・テクノロジーの進化により、キャッシュレスが進んでいるのは実感している。

また、ビットコインが新たな経済圏を産み出した。

・自分の好きなことに打ち込む、価値主義が大切になる。

・ダグラスアダムスの言葉にあるように新しい変化に対する見方があるので、年齢を重ねても変化に対応できるようにしておく。